6月24日(金)7限目は前日の主権者教育の続きを行いました。
この日は、前日にグループごとに架空の村である玉高村(たまたかむら)の現状を把握して、よりより村にするための政策を考えてもらったものを、選挙演説し、その後、一人一人が投票を行うという内容です。
それぞれのグループからは、様々な視点から考えられた大変興味深い政策が出てきて、選挙ポスターも有権者を引き付けるような工夫がなされていました。
演説では、村民にみたてたクラスの生徒から多くの支持を得るために、本物の立候補者さながらに政策をアピールしていました。
たくさんの先生方が見学したことや、さらにはテレビ局や新聞社からの取材もあり、緊張感のある中での授業でしたが、玉高村の村長立候補者として堂々と演説をする姿に、有権者のクラスの生徒もどの候補者に投票するべきか真剣に聴いていました。
演説が終わると、次は投票に入ります。選挙管理委員が投票の仕方について説明をしたあと、廊下に設置した投票所で一人ずつ投票を行いました。本物とそっくりの啓発用の投票用紙を手にして、生徒は感動していました。
18歳を迎えた生徒は、今度の参議院選挙から選挙権を手にすることになります。授業後のアンケートでは、「本物の選挙に近い疑似体験ができてよかった」「今回の授業で、政治や選挙への関心が高まった」、「政治や選挙が、自分たちの生活や将来の日本に関わる大事なことだとわかった」、「政治に若者の意見を反映させてもらうためにも選挙に行きたい」という感想を持った生徒がたくさんいました。一方で、「どの立候補者に投票すべきかとても悩んだ」、「政治や選挙は難しく、18歳の高校生が選挙権を持つのは早いと思う」というような感想もありました。
政治や選挙への関心が高まった生徒が多かった中で、まだまだ政治の知識や選挙に対して不安を抱える生徒に対して、今後どのように教育していくべきか考えさせられ、私たち教師も勉強になりました。